この記事はプロモーションを含みます。
看護師としての転職を考えている方々へ。
今、介護分野の需要が高まっていることを知っていますか?
特に「療養型病院」での勤務は、看護師にとって非常に魅力的な選択肢となっています!
- 療養型病院での看護師の業務内容
- 療養型病院での看護師の役割
- 療養型病院と一般病院との違い
さらに、療養型病院で働くことのメリットとデメリット、そしてどんな人に向いているのかも深掘り!
療養型病院での勤務を検討している方、この記事の情報で、新たなステップに踏み出しましょう。
看護師歴10年以上の現役看護師
看護師転職歴は4回
転職で「残業ほぼなし」「手取り30万円以上」の職場に出会う
看護師さんが看護師転職に失敗しないための有益な情報を発信中!
目次(タップしてとべるよ)
療養型病院で働く看護師さんの一日のスケジュール
療養型病院で働く看護師さんの一日のスケジュールは、主に慢性期または寝たきりの患者さんのケアがメインです。
以下が一般的な日勤スケジュールの例です。
時間 | 業務内容 |
---|---|
08:30 | 出勤、朝のミーティング |
09:00 | バイタルサイン測定 食事の介助、薬の準備など |
10:00 | 体位変換や清潔ケア 医師の回診の準備と補助 |
11:30 | 昼食の配膳と食事の介助 薬の管理と投薬 |
12:30 | お昼休憩 |
13:30 | 午後のバイタルチェック 必要な処置や記録をまとめる |
15:00 | 患者のリハビリ補助 カンファレンスでの看護評価の修正 |
16:30 | 一日の記録のまとめ 夜間スタッフへの引き継ぎ |
17:30 | 退勤 |
療養型病院は、患者さんの全身状態は落ち着いている方が多く、急変対応もあまりないので残業も少なめです。
ただ、一人の看護師さんが担当する患者さんの人数は多いので、業務量が多いと感じることもありますね。
それでも、急性期病棟や総合病院と比べると難しい処置は少ないですよ。
療養型病院も一般的な病院と同じく夜勤はあるからね!
療養型病院ってどんなとこ?
療養型病院は、一般的な病院と同じく看護師さんが患者さんの状態確認や処置をしたりと大きくはかわりません。
ですが、療養型病院にいる患者さんの特徴から看護師さんの役割なども違ってきます。
療養型病院と他の病院でどんなところが違っているのか見ていきましょう!
療養型病院の特徴
療養型病院の特徴をまとめると以下があります。
- 慢性疾患を持つ患者の長期的な介護
- 積極的な治療はあまり必要じゃない
- 患者さん間での交流やレクリエーションもない
- 医師よりも看護師や介護士がメイン
- 看護師は医療処置や介護業務も役割
療養型病院は、主に慢性期の疾患を持つ患者さんや長期的な介護が必要な方が対象です。
患者さんは急性期病棟のような処置や治療は必要なく、症状の悪化予防の目的が大きいです。
そして、回復期病棟以上の長期的なケアやリハビリをするのが大きな特徴ですね。
また看護師さんは、一般病院のような医療ケアもしますがおむつ交換、清潔ケアなど介護業務も役割としてあります!
特別養護老人ホームと似た特徴もありますが、施設の特徴や医師、看護師さんの役割は違ってきます。
詳しくは、「【特別養護老人ホームで働く看護師】実際の仕事内容や一日のスケジュール、病院との違いまで徹底解説!」で解説しています。
介護分野で働きたい看護師さんには、ぜひ知ってもらいたい情報が盛りだくさんなので、ぜひ参考にしてください♪
療養型病院の5つの分類について
病床は、医療法第7条第2項第1号から第5号によって5つに分類されています。各病床にはそれぞれ定義されていますので、参考にしてください。
病床名 | 定義 |
療養病床 | 長期間の療養が必要な患者が入院 |
精神病床 | 精神疾患がある患者が入院 |
感染症病床 | 一類感染症、二類感染症、新型インフルエンザなど感染症を持った患者が入院 |
結核病床 | 結核患者が入院 |
一般病床 | 4つの病床に当てはまらない患者 |
出典:厚生労働省(医療法)
基本的には、精神疾患・感染症・結核の病床は、特定の病気の方が入院します。
それ以外の病気の方が、一般病床や療養病床に入院する流れになりますね。
療養型病院の目的って?
療養型病院の主な目的は以下があります。
- 慢性期の患者の長期間の療養生活の支援
- 患者の安心した生活のためのケア
- 慢性症状の継続的な処置・ケアが必要
- 談話室などが設けられている
患者さんの特徴は、安定期の状態であったり寝たきり、認知症の方が多いです。
療養型病院の看護師さんは、この患者さんたちが安心して生活できるためのケアがメインとなります!
また療養型病院でも、医師、介護士とも協力して患者さんの処置やケアをサポートします。
施設の目的だけじゃなくて、患者さんの特徴や看護師さんの役割も全然違ってくるよ!
療養型病院の看護師さんのお仕事内容とは?
療養型病院の看護師さんは、日々の患者さんのケアが中心です。
具体的には以下のケアがあります。
- おむつ交換
- 入浴介助
- 食事介助
- ベッドシーツの交換
- 経管栄養の管理
- 褥瘡の管理・処置
これらは介護士さんと協力しながら行います。
また、療養型病院の患者さんは寝たきりや認知症などコミュニケーションが難しい方が多いです。
そのため、日々の関わりのなかで患者さんの小さな変化にも気づいて、その状態に合ったケアや処置が必要ですね!
療養型特有の処置について
一般的な病院で働く看護師さんがあまり経験しない療養型特有の処置について見ていきましょう。
これも療養型病院ならではの経験なので、とても貴重ですよ!
介護業務
一般病院では、清潔ケアや排泄介助などは多くの場合、介護士さんが担当します。
ですが療養型病院では、看護師さんも介護士さんと協力してケアにあたります。
施設によっては、軽症患者さんは介護士がケアをして、人工呼吸器を使用しているような重症患者さんは看護師さんがケアをする体制もありますね。
褥瘡処置
療養型病院の患者さんは、寝たきりの方が多いので褥瘡の注意が必要です。
看護師さんは日々の中で褥瘡予防として体位変換をしたり皮膚のチェックをします。
もし褥瘡が出来てしまうと、医師の指示から皮膚や傷口のケアをしていきます。
喀痰吸引
療養型病院では寝たきりや、意識レベルが低い患者さんが多く自分で痰を吐き出せません。
そのため看護師さんが、吸引器を使って定期的に痰を吸引してあげます。
患者さんは自分で「痰を取って」と言えないので、痰が溜まっているとわかればすぐに取ってあげましょう。
経管栄養
自分でご飯が食べられない患者さんには、チューブやカテーテルを使って栄養剤を体内に送ります。
療養型病院の看護師さんは、この器具の準備や経管栄養の実施、口腔内のチェックなども行います。
療養型病院は、意思疎通が難しい患者さんが多いです。
看護師さんは、日々の観察から患者さんの小さな変化に気づいてあげようね!
一般病床と療養病床の違いについて
一般病床と療養病床の特徴や目的の違いについて、簡単にまとめました!
どちらも患者さんのためにあるのは間違いないですね。
一般病床とは
一般病床は急性期の患者さんが対象で、急変対応や短期間の集中治療が必要な方がメインです。
一般病床では、病気の診断、治療、手術がされ患者さんの入院期間も数週間~1ヶ月程度ですね。
高品質な医療を提供するために、医療体制やその分の人員配置、スタッフのスキルアップなども充実していますよ!
一般病床は、各診療科の診察室や手術室、処置室、レントゲン室など必要な設備の備えも絶対になっています。
療養病床とは
療養病床は、慢性期疾患で長期的な支援が必要な患者さんのためにあります。
これにより、症状の状態が安定している患者さんに継続的な医療やリハビリの提供ができるんです。
療養病床では、1年以上の長期入院をするケースもあります。
療養病床は、機能訓練室や談話室の設置が義務になっています。
これらの設備を利用して、患者さんのリハビリや社会復帰のためのサポートをしていきます!
療養型病院の職員の配置について
療養型病院の職員の配置基準はこちらです。
一般的な病院とも比べてみました。
一般病床 | 療養病床 | |
医師 | 患者16人に対し1人 | 患者48人に対し1人 |
看護師 | 患者3人に対し1人 | 患者4人に対し1人 |
看護補助 | 規定なし | 患者4人に対し1人 |
薬剤師 | 患者70人に対し1人 | 患者150人に対し1人 |
栄養士 | 病床数100以上で1人 | |
作業療法士 | 理学療法士適当数 | |
職員の役割 | その時の必要な治療を行う | 長期の療養生活のサポート |
これらの配置基準の違いから、一般病床は医師が治療を行い、療養病床では看護師などが患者さんの療養生活のサポートをする役割がメインになります!
どちらも患者さんの社会復帰に大切な役割がある病床ってことです♪
介護医療院について
療養型病院と比べられる介護医療院についても解説します。
介護医療院とは、2018年に新設された介護保険施設のひとつです。
厚生労働省では、介護医療院は以下のように定義されています。
介護医療院とは、要介護者であって、主として長期にわたり療養が必要である者に対し、施設サービス計画に基づいて、療養上の管理、看護、医学的管理の下における介護及び機能訓練その他必要な医療並びに日常生活上の世話を行うことを目的とする施設。
出典:【厚生労働省】介護医療院
療養病床について
療養病床は、医療保険でまかなわれる「医療療養病床」と介護保険でまかなわれる「介護療養病床」の二種類に分類されています。
医療療養病床は慢性期の患者が対象で、介護療養病床は要介護度1以上の高齢者が対象です。
しかし、2024年3月に介護療養病床は廃止される予定で、その代わりに「介護医療院」が設立されます。
この新しい施設は、医療と介護の両方を必要とする高齢者に長期的なサポートを提供し、生活施設としての機能も果たします。
療養型病院で働く看護師さんのお給料っていくら?
療養型病院で働く看護師さんの年収の平均はこちらです。
380万円~550万円
准看護師さんの場合は、この金額より1~2割低くなる傾向があります。
療養型病院では夜勤手当が付くため給料が高めですが、急性期病棟と比較しても大差はありません。
ただし、緊急対応が少なく残業が減るため、残業手当ては少なくなりますね。
ですが社会福祉法人が経営する療養型病院の場合は、ボーナスが高く設定されていることが多いです!
療養型病院で働く看護師さんのメリット・デメリット
ここでは、療養型病院で働くうえでの看護師さんのメリット・デメリットをご紹介します。
今後、あなたが療養型病院で働きたいと思っているならぜひご参考にしてね♪
療養型病院で働くメリット3選
療養型病院で看護師さんが働くメリットは以下が挙げられます。
- ほぼルーティーンワークで残業少なめ
- 難しい医療行為が少ない
- 患者さんと長い時間をかけて向き合える
それぞれ具体的に解説しました!
ルーティーンワークで残業少なめ
療養型病院でのお仕事は、ルーティーンワークが多いんです。
患者さんの急変や手術もほぼないのでイレギュラーな対応や残業もほぼありません。
そのため、プライベートな時間も作りやすく気分転換もしやすいですね♪
療養型病院では夜勤がありますが、一般的な病院と比べて夜間でも落ち着いて働けますよ。
難しい医療行為が少ない
療養型病院の業務は、患者さんのケア業務がメインで急性期病院などと比べると医療処置はかなり少ないです。
具体的には、おむつ交換や食事介助などが中心で、採血や点滴などはあまりしませんね。
これは医療技術に自身がない方や、ブランクがある方でも働きやすい職場ということです♪
また療養型病院では、患者さんの状態も安定している方が多いので、処置や急変対応などのストレスなく働きたい方にはおすすめの職場ですね。
患者さんと長い時間をかけて向き合える
療養型病院では、患者さんとの長期的な関係性を築くことができます。
療養型病院の患者さんの入院期間は、半年以上と長いので一人ひとりじっくりと向き合って看護ができますね。
実際の厚生労働省が発表したデータでは、療養型病院の平均入院日数は131.5日となっています。
急性期病院のように患者さんが日々入れ替わると、毎日落ち着かず書類作業なども大変です。
ルーティーンワークで、ゆっくりと働きたいと考えているなら療養型病院はぴったりですよ♪
療養型病院で働くデメリット3選
反対に療養型病院で働く看護師さんのデメリットをまとめました。
- 看護スキルが高めにくい
- ある程度の看護師の経験値が必要
- 看護師の人数が少なく体力仕事がある
療養型病院ならではのデメリットがあるので、ちゃんと確認してね。
看護スキルが高めにくい
療養型病院の働き方は、先程もお伝えした通り医療行為が少なくルーティーンワークがメインです。
しかも患者さんも大きな回復は期待できないので、新しい医療知識の学びやスキルアップの機会が少ないんです。
また療養型病院の看護師さんは、一般的な病院と比べておむつ交換や清潔ケアも多いです。
あなたが看護師として、積極的に患者さんを医療処置で良くして自分のスキルも高めたいと思っているなら、療養型病院だと物足りないですね。
ある程度の看護師の経験値が必要
療養型病院で働いている看護師さんは、ある程度の経験年数がある年齢層の高い方が多いですね。
最初は急性期病棟や回復期病棟で経験を積んでから、療養型病院で働く流れが一般的です。
なぜなら療養型病院では、医師よりも看護師さんや介護士さんがメインとなって動きます。
そのため、どう対応や処置をすればいいかの判断は経験年数が物を言うことがありますね!
看護師の人数が少なく体力仕事がある
療養型病院では、症状が安定している患者さんが多く積極的な医療処置も必要ないので看護師さんの配置人数も少なく設定されています。
イレギュラーな対応が少ない代わりに、看護師さん一人ひとりの業務量が多くなってしまいます。
また療養型病院の寝たきりの患者さんも多いので、体位変換や移乗はほぼ全介助で力仕事でもあります。
急性期病棟のように病院内をせわしなく動く忙しさはありませんが、介護的な業務での大変さが特徴です。
実際に急性期病棟で働く看護師さんのリアルや、業務内容については「【急性期病棟で働く看護師のリアル】急性期病棟で働きたい看護師さんのための完全ガイド!」で解説しています。
急性期病棟の看護師さんの一日や、メリット・デメリットなど働き方が全部わかる内容なので、ぜひ参考にしてください!
どんな職場でもメリット・デメリットはあります。
大切なのは、あなたの希望条件や価値観などと合う職場で働くことです!
療養型病院はこんな看護師さんが向いています!
療養型病院の働き方やメリット・デメリットを紹介してきました。
それらを含めて、療養型病院で働くことに向いている看護師さんの特徴をまとめました!
療養型病院に向いている看護師さん
療養型病院が向いている看護師さんの特徴には以下があります。
- 医療処置よりケア業務が好き
- 患者さんとじっくり向き合いたい
- ルーティーンワークが苦にならない
- プライベートを充実させたい
療養型病院の看護師さんは、長期的なケアが必要な患者さんに介護的なケアをしたい方にはぴったりです。
看護師さんの中には、「ストレスが多い環境で働きたくない」、「難しい医療行為は苦手」という方も多いはずです。
そんな方には、ルーティーンワークでイレギュラーな対応も少ない療養型病院はおすすめできます!
夜勤はありますが、お給料も他の病院と比べても大差ないので収入面の不安も少ないですよ。
療養型病院に向いていない看護師さん
せっかくなので療養型病院で働くことに向いていない看護師さんについてもまとめておきます!
- 急性期のような高度なスキルを学びたい
- 積極的に医療処置に関わりたい
- 日々の変化とチャレンジを求める人
療養型病院では積極的な医療処置もなければ、患者さんの症状が回復していく過程も少ないです。
これは、看護師としてのやりがいが感じられないと思う方もいるでしょう。
つまり、療養型病院だと最新の医療知識や、看護師としてのスキルアップも高めにくいです。
急性期病棟などで働いている看護師さんと比べると、看護スキルの差は開きやすいですね。
あなたが看護師としてどんなことにやりがいを感じたり、目標があるのかをしっかり考えておきましょう!
【まとめ】療養型病院での看護師さんの働き方について
療養型病院では、慢性期で症状の落ち着いた患者さんと長期にわたって関わります。
看護師さんはの日々のケア業務がメインで、イレギュラーな対応も少ないので残業もほぼありません。
そのため、「ストレスが少なくゆっくり働きたい」、「プライベートも充実させたい」という方にはおすすめです。
ですが療養型病院では、積極的な医療処置よりは体位変換や排泄介助などの介護業務が多いです。
患者さんの症状にも目に見える回復過程も少ないので、看護師さんによってはやりがいが感じにくいでしょう。
寝たきり患者さんはほぼ全介助で、体力・力仕事にもなります。
療養型病院も決して楽な働き方ではありませんが、お給料も安定しているので介護分野を考えている方にはおすすめできますよ!
\ 下記をクリックして今すぐチェック! /
コメント